2012年03月29日
小さく大きく、それぞれの時間の中で

出来れば、僕がブログに載せている写真は、写真をクリックして大きな画面にして見てもらいたい。
小さい中にも様々な人が写り込んでいて、それぞれの時間を写真1枚の中で共有している。
笑っている人がいれば、まったりとしている人もいる。
世界は一人ひとりの人が集まって生きていて、昨日悲しみに暮れていた人が今日は笑っているかもしれない。
中盤カメラで風景写真を撮り始めてから、時間の連続の中に僕らは生きているのだと改めて感じた。
2012年03月22日
After "Les rencontres"

16日から21日まで、ギャラリーとりこにて僕の個展が開催されていました。今回初めての個展でした。
3年前に父にライカを譲り受けたのがきっかけで写真を撮り始め、当時は何を撮っていいのか分からず、とりあえず休日は近場をフラフラと散歩したり、買ったばかりのロードバイクで海や山へ出かけていました。
でも、まだ搾りやシャッタースピードやフィルムの感度なんていうものが分からないまま、なんとなくおしゃれ感覚でカメラをぶら下げていた。
ある日曜日に、鷹匠のmespoteries(現在のaddition Neuf)に立ち寄った際に、北街道のカメラ屋さんで撮影会をやっていると聞き、早速訪れたのが今回個展をやらせていただいたギャラリーを経営する大野カメラさんでした。
僕が訪れたときは、まだギャラリーはオープンしておらず、それから数カ月後にナチュラウォールの展示でギャラリーがオープンした。
オープニングパーティーからもう2年半もの月日が流れましたが、まさかそのギャラリーで個展をやるとは当時の自分は思っていなかったはずです。
カメラのしくみを一から大野さんに教わりながら、そこで知り合った仲間がいろんな場所に連れて行って写真を撮らせてくれた。 大野さんやその仲間に教わったのは、写真を撮る方法ではなくて仲間と写真を楽しむことをだったから、素直に写真を好きになることができたと思っています。楽しんできた光景の色と匂いが思い出として感覚に焼きついていて、その色と匂いの蓄積で今の自分の写真が出来ているのだと確信しています。
今回の個展はフランスの光景を出逢いというテーマで写したものですが、"Les rencontres"が意味する出逢いとは、カメラや仲間やこれから遭遇するであろう出逢いを指しています。
個展で感想をたくさんいただきました。
あの場に足を運んでくれた方々には心から感謝しています。展示というのはただ写真を飾ることではなくて、人と写真を共有してその場を分かち合うことだと思っています。
だから僕が素敵だと思った写真をたくさんの方に見てもらって、同じように素敵と感じてもらえたことが本当に嬉しかったです。ギャラリーは作品とお客さんで成り立つことを感じました。
最後に、今回の展示には多くの人の協力がありました。きまぐれな僕の言うことに皆よく付き合ってくれたと思います。
手焼きの準備やアドバイザーになってくれた大野さん、遠いところまで車を出してくれたNさん、期限ギリギリに合わせて額縁を用意してくれた額縁屋さん、DMを置かせてくださったお店の方々、本当にありがとうございました。
無事に終えることができて、とりあえずホッとしています。
今後とも精力的に活動をしていこうかと思いますので、よろしくお願いします。
2012年03月09日
Les rencontres / Seitaro Kano Photo Exhibition
Les rencontres
Seitaro Kano Photo Exhibition
狩野勢太郎 写真展
◆期間:2012.03.16(Fri) - 03.21(wed)
◆場所:Ohno Camera Works(ギャラリーとりこ)
静岡県静岡市葵区駿府町1-41
TEL:054-252-2364
◆時間:11:00 - 19:00 (最終日は18:00まで)
◆個展について
『Les rencontres』とはフランス語で【出逢い】を意味するそうです。
今回は僕が素敵と感じた何の変哲もない出逢いの写真を展示します。
いよいよ来週から始ります。
ほとんどのお店で機械を使って写真を焼く中で、フィルムで撮った写真をあえて暗室で手焼きをした写真が並びます。
色をつくるのが難しくて、中には1枚写真を焼くのに8時間もかけて色出しをした写真もあります。
フィルムが無くなりつつあり、デジタルカメラで何万枚とデータで写真を所有する世の中で、再度写真1枚の価値を問い直したいと思っています。
お時間のある方は、是非個展にいらしてください。
土日祝日は基本的にギャラリーに在廊する予定です。
僕の個展の中で、たくさんの出逢いがあることを楽しみにしています。